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「オーダーメイド」という言葉だけではわからないこと

タイトルに語弊があるといけないのでまずお伝えしますが、

お客様を真摯にカウンセリングし、インソールを製作することで、その方の足の不具合を矯正や調整している

本来あるべき「オーダーメイド」を手掛けているインソールのお店さんは、もちろんあります。

そういったお店(又は医療と提携の装具士さん)を、消費者がある程度見極められるかがとても重要です。

しかし「オーダーメイド」と謳いつつ、出来上がったものは眉唾もの・・・

というインソールが世の中に沢山あるのが現実です。しかも10万以上もする高額だったりします。

あまりこういう批判的なことは書きたくなかったのですが、

あまりにも「オーダーメイド」という言葉だけに踊らされている消費者が多すぎるので、

判断材料との一助となるようプロの視点から「オーダーメイド」についてお話し致します。

まず、世の中で言われている「オーダーメイド」がどのように消費者に認識されているかというと、

足型をとって、その人の足に合わせて作る

という認識の方がほとんどではないでしょうか。

では、「足に合わせる」とはどういうことでしょう?

ここに認識の大きなずれが生じているケースが多いのです。

足に合わせて=その人の足型通りの形状のインソールを作製する

↑これがインソールの役割を果たせるでしょうか?

これは、足が非常に健康で骨格の崩れもなく、足馴染みの良い履き心地を求める場合のみです。

足に何らかの変形や痛みなど、何かしら足に気になることがあって作るインソールとしては何の意味もありません。

なぜかはもうおわかりと思いますが、例えば扁平足の人に扁平足の形(アーチサポートなし)のインソールを作るということになるからです。

実際にこのような「オーダーメイド」インソールを作って後に当店に来られたお客様は少なくありません。

それも医療機関で処方されたものだというケースもよくあります。

お客様に、作製に至る経緯や販売者側から言われた話などをうかがうと、

前述のような「オーダーメイド」であるとわかり毎回愕然とするのです。

また、医療機関でひどいものだと、それを入れる靴のことを一切考えずにインソールだけを作製されてしてしまい、

「これを入れられる靴がないんです・・・」

とご相談に来られたお客様もいらっしゃり、これにはさすがに作った側に対して呆れてしまいました。

インソールは当然ながらまず靴ありきのものです!

靴についてカウンセリングもなくインソールのことしか考えていない「オーダーメイド」はやめましょう。

もう一つ、「オーダーメイド」で確認していただきたいのが、

どこからどこまで「オーダーメイド」なのかということで、ここにも認識の大きなズレがあります。

整形靴のマイスターのように、形状を一から作製してくれると思っているのが消費者ですが、

ベースのインソールに、パーツによる部分調整をしているということが多いのです。

そして、ベースになるインソールで素材や形状・硬さなどがしっかりしたものであればそのようにパーツ調整で充分補整できます。

これは当店でも実施している調整で、お客様ごとに必要があれば調整をかけますが、

タテ・ヨコアーチがついたベースのまま、というケースの方が圧倒的に多いです。

「オーダーメイド」でなくてもこんなにしっかりするのね、というお声が多いのも事実で、

実際この「ベース」となる基本の形状が何より重要です。

これは言い換えると「足に合ったインソール」ではなく「整ったインソールに足を合わせる」

ことが本来の在り方ということになります。(変形の度合いによりますが)

「オーダーメイド」の中には、このベースができていないものも多く、

形状がきつすぎたり又は無さすぎたり、素材が硬すぎたり柔らかすぎたり・・・。

あとはパーツの大きさを3サイズから選ぶだけとか、

外側をサイズに合わせてカットするだけとかも「オーダーメイド」と謳っているのです (^^;

これらのお話は全て、ご相談に来られたお客様から耳がタコになるほど聞いたお話です。

このようなことが背景にあり、「インソールで痛い目にあった」と感じている人も相当な数いらっしゃると思うと

悲しい限りです。

ただ、このようなことが起こっている現実には

①消費者の正しい判断材料(知識・情報)がない

②扱う側に知識がない(10万以上の硬い某インソールはマニュアル接客で販売しています)

③医療機関に靴の知識がない

④靴販売と医療機関の連携がない

などが背景にあります。

特に②の解決によって①を解決していくことが、まだまだこれから必要と思い、

今回のようなことも記事にしました。

ちょっと白熱して長くなりましたが、お悩みの方は判断材料にしていただけたらと思います。

最期にまとめ

もしどうしてもインソールをオーダーメイドしたいと考えているなら以下をよく確認した上で

ご自身が理解・納得した上で発注して下さい。(当店では「オーダーメイド」は謳っていません)

・本人の足型のまんま作製する「オーダーメイド」ではないこと

・イベントや催事で10万前後の高額なものは要注意

・何のために、どこをどう調整して作製してくれるのかをきちんと確認すること

・インソールを入れる靴についても考えてくれているかどうか

・アフターフォローがあるかどうか

「騙されたー!!」なんてならないようにしっかり内容を把握して見極めて下さい。

あくまで選ぶのはご自身の判断です。

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